今回は母音文字についてです。タイ語の母音は15個の短母音、11個の長母音、8個の重母音文字で構成されています。この短母音や長母音が何個あるかという数字については、数え方によって異なるので全く意味はありません。覚える必要があるのは、タイ語には9個の母音(音)があるということです。「アー、イー、ウー・・・」というのが長母音で「ア、イ、ウ・・・」というのが短母音になります。
日本人の名前を表記するときは長母音を使うことが多く、山田さんであればタイ語で名詞を作ると「ヤーマーダー」(最後の「ダ」は短母音で表記する場合もあります)になります。
日本語の母音が5個に対してタイ語は9個あるということは同じ文字で発声方法が違う文字があるということになります。この点について見ていきましょう!!
母音文字
なお、ここでは子音文字(ก:ゴーガイ)に長母音、短母音を付記して表現します(パソコンでの記入都合上)。従いまして「ガーギーグーゲーゴー」「ガギグゲゴ」になりますので、母音文字自体はกを無視して下さい。
長母音表
長母音 | 読み方 | 音声 (発音) |
|
---|---|---|---|
末子音 無し | 末子音 あり | ||
กา | アー | ||
กี | イー | ||
กู | ウー | ||
กือ | กื | ウー | |
เกอ | เกิ | ウー | |
เก | エー | ||
แก | エー | ||
โก | オー | ||
กอ | オー |
後ろに末子音がくると母音が変化します。末子音については、下記ページを参照ください。
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タイ語の平音節と促音節
タイ語では、「声調記号」の他に、「平音節」と「促音節」と呼ばれる声調記号が付かなくても声調が発声するルールがあります。「平音節」と「促音節」は、単語の最後にある末子音と呼ばれる文字によって決められます ...
- กา(アー)日本語の「アー」
- กี(イー)日本語の「イー」
- กู(ウー)日本語の「ウー」
- กือ(ウー)イーの口で「ウー」
- เกอ(ウー)エーの口で「ウー」
- เก(エー)日本語の「エー」
- แก(エー)唇を広げて「エー」
- โก(オー)日本語の「オー」
- กอ(オー)あごを下げて「オー」
短母音表
短母音 | 読み方 | 音声 (発音) |
|
---|---|---|---|
末子音 無し | 末子音 あり | ||
กะ | กั | ア | |
กิ | イ | ||
กุ | ウ | ||
กึ | ウ | ||
เกอะ | เกิ | ウ | |
เกะ | เก็ | エ | |
แกะ | แก็ | エ | |
โกะ | ก | オ | |
เกาะ | ก็อ | オ |
短母音表の「オの末子音あり」は、母音がありません。つまり、タイ語で母音が無い場合(子音+末子音)は、「オ」と発音します。
- กะ(ア)日本語の「ア」
- กิ(イ)日本語の「イ」
- กุ(ウ)日本語の「ウ」
- กึ(ウ)イーの口で「ウ」
- เกอะ(ウ)エーの口で「ウ」
- เกะ(エ)日本語の「エ」
- แกะ(エ)唇を広げて「エ」
- โกะ(オ)日本語の「オ」
- โกาะ(オ)あごを下げて「オ」
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タイ語の文字 重母音
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母音と声調記号
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しかし、母音記号と声調記号は全く別物であり、母音記号で声調を表すことはありません。
皆さんがよくご存じの単語「ที่ไหน」(ティーナイ:どこ?)のように、声調を表したい場合は母音記号の上に声調記号が付く場合がありますが、あくまで子音に対して声調記号が付いていると覚えておきましょう。
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タイ語の声調記号と声調ルール
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