タイ語の母音の「う」は、母音の中で一番難しいです。
逆に、ここをクリアできれば、タイ語なんて簡単と言えるようになりますので頑張りましょう!!
母音の「う」
母音の「う」が難しい理由は、日本語に無い発音を含めて3種類あるからです。
私自身が、タイ語学校に通って、タイ人とある程度、会話ができるようなったときに、最初につまづいた言葉が「เชิญ:チューン(どうぞ)」という言葉です。
「習うより慣れろ」をまさに実感した言葉でした。
タイ語の母音の「う」の発音記号は、大きく分けて「u」「ɯ」「ə」の3つあります。
先ほどの、「เชิญ:チューン」は3つめの「ə」に該当する言葉で、人によっては「「あ」と「う」の中間」、「「う」と「え」の中間」、英語に至っては「「e」と「o」の中間」といった具合に人それぞれ言っていることが違うのです。
タイ語を習っている人口比率から考えると、英語の「e」の口をして「o」を発声することにより結果的に「う」に近い音が聞こえるというのが正解だと思います(多くの人が「「あ」と「う」の中間で発音する」とコピペしたように書いていますが、はっきり言って何それって感じ。「เชิญ:チューン」が「チャーン」に聞こえるなんてありえない。)。
まずは、母音の「う」の一覧表です。
重母音 | 読み方 | 母音の種類 | 音声 (発音) |
|
---|---|---|---|---|
○ุ | ウ | u | 短母音 | |
○ู | ウー | uu | 長母音 | |
○ัว | ウア | ua | 重母音 | |
○ึ | ウ | ɯ | 短母音 | |
○ือ | ウー | ɯ | 長母音 | |
○ื | ウー | |||
เ○ือ | ウア | ɯa | 重母音 | |
เ○อะ | ウ | ə | 短母音 | |
เ○อ | ウー | əə | 長母音 | |
เ○ิ | ウー | əə | ||
เ○ย | ウーイ | əəi | 重母音 |
普通の「う」
先ほど紹介した通り、「う」の発音記号は、「u」「ʉ」「ə」の3つあります。
初めに、普通の「う(u)」を紹介します。
普通の「う」は、「短母音」が1つ、「長母音」も1つ、「二重母音」が3つ、「三重母音」が1つの計6個
普通の「う」は、短母音が「○ุ」、長母音が「○ู」が基本となります。「数字の9」と「数字の9が伸びてコーヒーカップ」になったような形です。
タイ語で子音の下に付く記号は「う」だけになります。
また、短母音の「○ั」+「ว:ウォーウェーン」で「○ัว:ウア」と読みます。
日本語 (意味) | タイ語 (読み方) | 音声 (発音) |
---|---|---|
あなた | คุณ クン | |
点・小数点 | จุด ジュット | |
ドア・扉 | ประตู プラトゥー | |
見る | ดู ドゥー | |
蓮・ロータス | บัว ブア | |
怖い | กลัว クルア |
「ʉ」の「う」
続いて、「ʉ」の「う」についてです。
「ʉ」の発音は、英語の「e」の口をしながら「う」と発音します。
つまり、口を横に伸ばし、「う」と発音します。
「ʉ」の「う」は、短母音の「○ึ」と長母音の「○ื」があります。
短母音は三日月に〇がくっ付いた「○ึ」、長母音は三日月に棒が2本出た「○ื」と覚えましょう!!(三日月に棒が1本なら「長母音の「い」でしたね」)
また、短母音の「เ○:え」+長母音の「○ือ:うー」で「เ○ือ:ウア」と読みます。
日本語 (意味) | タイ語 (読み方) | 音声 (発音) |
---|---|---|
1 | หนึ่ง ヌン | |
半分 | ครึ่ง クルン | |
~もしくは・・・ | หรือ ルー | |
~は(Be動詞) | คือ クー | |
起きる | ตื่น 起きる | |
夜 | คืน クーン | |
船 | เรือ ルア | |
信じる | เชื่อ チュア |
「ə」の「う」
最後に、「ə」の「う」についてです。
「ə」の発音は、英語の「e」の口をしながら「お」と発音します。
つまり、口を横に伸ばし、「お」と発音します。音としては「お」に近い「う」になります。
なので、日本の参考書では「う」に分類されていますが、英語の教科書では「え」や「お」に分類されています。
タイ語で使用されている文字も「え」や「お」の母音なので順序が逆転してしまいますが、ここで紹介します。
「ə」の「う」は、末子音を伴うかどうかで文字が異なります。
少数ではありますが、末子音を伴わない場合は、子音を短母音の「え」と開口の「お(オーアーン)」で挟んだ「เ○อ」という字になります。ちなみに子音を挟まない場合は「เอ:え」という発音になるので注意が必要です。
末子音を伴わない「ə:う」はあまりないので、よく使う短母音なら「เยอะ:ユッ(多くの)」、長母音なら「เจอ:ジュー(会う)」を単語として覚えてしまった方がよいでしょう。
続いて、末子音を伴う「ə:う」は、短母音の「え」と短母音の「い」が付いた「เ○ิ」という記号になります。
なぜ、「え」と「い」を足すと「เ○ิ:う」になるの?と多くの方が思ったのではないでしょうか。
最初に話した通り「ə:う」は「え」+「お」です。
「ə:う」は、読み方としては、「え」が基本となっています(発音記号も「e」の180度対称形ですね)。
そして、タイ語の複合母音の「え」には2つの公式(自己流)があります。
- 「え」+「い」=「ə:う」
- 「え」+「お」=「ə:う」
暗号みたいですが、かなり重要です。
下記の表と照らし合わせながら、頭に叩き込んでください!!
日本語 (意味) | タイ語 (読み方) | 音声 (発音) |
---|---|---|
多くの | เยอะ ユッ | |
ザ・モール (タイのショッピングセンダー) | เดอะมอลล์ ドゥモール | |
会う | เจอ ジュー | |
学期(ターム) | เทอม トゥーム | |
始める | เริ่ม ルーム | |
終了する | เลิก ルーク | |
今まで~したことがある | เคย クーイ | |
(無関心で)~しているだけ | เฉยๆ チューイチューイ |