本サイトには広告・プロモーションが含まれています。

タイ語で「いくらですか?」を表す「タオライ」の発音

タイ語 いくらですか?

タイ語で「いくらですか?」は「เท่าไร:タオライ」と言います。
「タオライ」は「いくらですか?」だけでなく「いくつですか?」「どのくらいですか?」などを尋ねる際にも使用できる便利な単語です。
「タオライ」の発音や使い方、注意点について説明していきます。

スポンサーリンク(広告)

タイ語で「いくらですか?」を表す「タオライ」の注意点

始めに、「いくらですか?」を表す「タオライ」の注意点について説明します。

タイ語は丁寧語と呼ばれる「ครับ:クラップ」「คะ:カー」という言葉があります。
男性は「ครับ:クラップ」、女性は「คะ:カー」を文末につけることで「~です・~ます」という丁寧な表現をすることができます。

「親しい間柄」や「知人」「友人」「子供」に対しては「เท่าไร:タオライ?」で問題ありませんが、
「お店で買物をするとき」「数量を人に尋ねるとき」「会社などでのフォーマルな場所での会話」など、一般的には「เท่าไรครับ:タオライクラップ?」「เท่าไรคะ:タオライカー」と尋ねるのが基本です。

日本語で訳すと「เท่าไร:タオライ?」は「これいくら?」、「เท่าไรครับ:タオライクラップ?」「เท่าไรคะ:タオライカー」は「これはいくらですか?」と尋ねていることになります。

当ページでは便宜上「ครับ:クラップ」「คะ:カー」を省略して説明しますが、実際の会話シーンでは適宜対応してください。

「เท่าไร:タオライ」の発音と読み方

「เท่าไร:タオライ」の単語は、「เท่า:タオ」と「ไร:ライ」に分解されます。
「เท่า:タオ」は「等しい・イコール」という意味(算数・計算のページを参照)で、「ไร:ライ」は言葉自体に意味はありませんが「アライ(何?)」や「ムアライ(いつ?)」など疑問形を構成する文字になります。

「เท่า:タオ」は、子音の「ท:トー・タハーン」+二重母音の「เ〇า:アオ」+声調記号の「〇่:マイエーク」の3つで構成されています。
従いまして「トー」+「アオ」で「タオ」と読むので、「タオライ」という読み方が正しく「タウライ」とは読みません。
声調(発音)については低子音字の「ท:トー・タハーン」に声調記号の「〇่:マイエーク」が付くので「\:下降声調」となります。

一方で「ไร:ライ」は、子音の「ร:ロー・ルア」+二重母音の「ไ:アイ」の2つで構成されています。
従いまして「ロー」+「アイ」で「ライ」と読みます。
声調(発音)については低子音字の「ร:ロー・ルア」に声調記号が無いので「ー:平声声調」となります。

まとめると、「เท่า:タオ」は「∧:下降声調」、「ไร:ライ」は「ー:平声声調」なので「タオ(∧)ライ(ー)」と発音します。
発音記号通りなら、「タ」は「高音」、「オ」は「低音」、「ライ」は「普通に棒読み」なのですが、難しいので慣れるまでは「タ」を高音で発音することを意識して「オライ」は「棒読み」で発音するのがおすすめです。

「เท่าไร:タオライ」は2種類の読み方がある

「タオライ」読み方について説明した後に話をひっくり返すようで恐縮ですが、実は「タオライ」には「เท่าไร」と「เท่าไหร่」の書き方があります。どちらの文字も、同じ意味を表します。文章で使う場合の正式なタオライは「เท่าไร」で、会話での話し言葉は一般的に「เท่าไหร่」が用いられます。(参照:เท่าไร-เท่าไหร่の違い(タイ語)

「เท่าไร」と「เท่าไหร่」は、発音(声調)が異なります。文献によると、口語で使われるのは「เท่าไหร่(∧V)」という字の方なので最初の「タ」を高音で発音し、「オラ」は低音、「イ」を高音に戻すという「V字型」の発音が一般的との事。(発音が難しいので、先に紹介した文語の読み方(棒読み)から始めてみてはいかがでしょうか?)

タイ語使用用途発音(声調)音声
เท่าไหร่口語タオ(∧)ライ(V)
เท่าไร文語タオ(∧)ライ(ー)
スポンサーリンク(広告)

タイ語で「いくらですか?」の言い方

タイ語で「いくらですか?」「いくつですか?」と尋ねる場合「เท่าไร:タオライ」と「กี่:ギー」の2種類があります。

「เท่าไร:タオライ」の文法は、「名詞」+「เท่าไร:タオライ」で「(名詞)はいくらですか?」または「(名詞)はいくつですか?」という表現になります。
一般的に広く使われている「値段を聞くとき」の「เท่าไร:タオライ」は、「ราคาเท่าไร(ラーカータオライ?)(「ラーカー」は「値段」と言う意味)」の省略形になります。
単に「เท่าไร:タオライ」と聞かれても、「値段」「重量」「服のサイズ」のどれを聞いているのか相手も困ってしまします。

値段を聞く場合は、ราคาเท่าไร(ラーカータオライ?)と言います。

また、単位当たり値段を聞きたい場合は、「単位・数詞」+「ละ:ラ」+「เท่าไร:タオライ」で表現できます。

  • กิโลละเท่าไร:キロラタオライ(1キログラム当たりいくらですか?)
  • คนละเท่าไร:コンラタオライ(1人当たりいくらですか?)
  • วันละเท่าไร:ワンラタオライ(1日当たりいくらですか?)

続いて「กี่:ギー」についてです。「กี่」の子音は「ゴー・ガイ」なので「ギー」が正しい発音になりますが、私は言いにくいので「キー」と発音しています。
今まで「キー」と発音しても伝わらなかったり、聞き返されたりしたことはありませんが、今から覚える方は正しい発音「ギー」で覚えていきましょう。

「กี่:ギー」の文法は、「กี่:ギー」+「単位・数詞」で「~は何(単位)ですか?」という表現になります。

ほとんどの場合、「เท่าไร:タオライ」・「กี่:ギー」の両方で言い表すことができます。

  • ราคาเท่าไร(ラーカータオライ?):値段はいくらですか?
  • ราคากี่บาท(ラーカーギーバーツ?):何バーツですか?
  • อายุเท่าไร(アーユタオライ?):年齢はいくつですか?
  • อายุกี่ปี(アーユギーピー?):何歳ですか?
  • นานเท่าไร(ナーンタオライ?):どのくらいの時間ですか?
  • กี่นาที(ギーナーティー?):何分ですか?

「กี่:ギー」は、後ろに「単位・数詞」を付けるだけで明確に質問ができるため、「เท่าไร:タオライ」よりも汎用性が高く、日常会話で頻繁に使用される単語です。

※その他の例

日本語
(意味)
タイ語
(読み方)
何人ですか?กี่คน
ギーコン
何個ですか?กี่อัน
ギーアン
何匹ですか?กี่ตัว
ギートゥア
何回ですか?กี่ครั้ง
ギークラン
何缶ですか?กี่กระป๋อง
ギークラポーン
何瓶ですか?กี่ขวด
ギークワッド
何杯ですか?กี่แก้ว
ギーゲーオ
何粒ですか?กี่เม็ด
ギーメット
何枚ですか?กี่ใบ
ギーバイ
値段はいくらですか?ราคาเท่าไร
ラーカータオライ
年はいくつですか?
(何歳ですか?)
อายุเท่าไร
アーユタオライ

「どのくらい」を意味する特殊な言葉「แค่ไหน:ケーナイ」

先ほどの説明通り、一般的に「いくらですか?」「いくつですか?」を表す言葉は、「เท่าไร:タオライ」・「กี่:ギー」を使って表します。

ここからは、タイ語上級者向けなので、「เท่าไร:タオライ」・「กี่:ギー」を使いこなせることを優先してください。

「どのくらい」を意味する言葉に「แค่ไหน:ケーナイ」という言葉があります。
当たり前ですが、タイ人は日常会話で普通に使用しますが、日本人を含めた外国人が使いこなしているのを見ることはほとんどありません。

「แค่ไหน:ケーナイ」の意味は、説明が難しいですが、「ある1点からどれくらい?」をイメージすると理解しやすいかと思います。
「แค่ไหน:ケーナイ」は、「距離がどれくらい?」「時間があとどれくらい?」「(感覚的に)どれくらい?」のよく使う3つ意味合いが多く使われます。

  • พักอยู่ไกลจากที่นี่แค่ไหน(パックユーグライジャークティーニーケーナイ?):ここからどのくらいの(距離の)場所に住んでいますか?
  • อีกนานแค่ไหน(イークナーンケーナイ?):あとどれくらい時間がかかるの?
  • รักแค่ไหน(ラックケーナイ?):どれくらい愛してるの?
  • ต่างกันแค่ไหน(ターンガンケーナイ?):どれくらい違うの?

よく使う言葉を挙げましたが、熟語として文章を覚えてしまった方が良いです。
他は、会話の中で「このような場面でも使うんだ!!」と感じながら覚えていくと良いと思います。

「แค่ไหน:ケーナイ(どれくらい?)」という質問に対して、親指と人差し指を立てて「แค่นี่:ケーニー(これだけ)」と言っているシーンは見たこともある方もいるのではないでしょうか?

話は逸れますが、タイの往年のヒット曲に「ไกลแค่ไหน คือ ใกล้(グライケーナイ クー グライ):「どのくらい遠い?」は「近いの?」」があります。

歌詞の意味は「あなたが私を愛するまであとどれくらいなの?」と、「どうすればあなたの心が近づくかを知りたい」という葛藤の歌です。
タイ人であれば全員が知っている曲(もう古いかな?)なので、カラオケでタイ語の歌を歌いたい方にはおすすめの曲です。

スポンサーリンク(広告)
スポンサーリンク(広告)