タイ語で「連れて行く」「持ってくる」の表現について紹介します。
「連れて行く」と「持ってくる」は、一緒に行く対象物が「人」であるか「物」であるかで表現が異なります。
タイ語も同様に対象物の違いにより単語が異なります。
「連れて行く」と「連れて来る」
「連れて行く」や「連れてくる」は一緒に行く対象物が「人」である時に使う表現です。
タイ語では「連れて行く」は「พา:パー」を使用します。
タイ語で「連れて行く」や「連れてくる」と言う言葉は下記のように文法が決まっています。
- 「主語」+「พา:パー」+「人」+「ไป:パイ(行く) or มา:マー(来る)」+「目的地 or 目的行動」
例)
- 私は子供を学校に連れて行きます ผมพาลูกไปโรงเรียน ポムパールークパイローングリーアン
- 彼は彼女を食事に連れて行きます เขาพาแฟนไปกินข้าว カオパーフェーンパイキンカーオ
- 運転手は彼を家に連れてきます คนขับรถพาเขามาบ้าน コンカップロットパーカオマーバーン
日常会話では、「話し相手をどこかに連れて行く」というシーンが多くあります。
その場合は、「พา:パー」の後ろの「人」は「あなた」になります。
通常、「あなた」を表す「คุณ:クン(あなた)」や「ชื่อเล่น:チューレン(ニックネーム)」は話し言葉では省略されます。
例)
- (私は)(あなたを)食事に連れて行きます พาไปกินข้าว パーパイキンカーオ
- (あなたは)(私を)旅行に連れて行ってよ พาไปเที่ยวน่อย パーパイティアオノーイ
話し言葉で「主語」や「目的格」を省略した言葉を多用していると、大事な時に本来の文法が使えなくなってしまいます。
基本の文法がパッと出るように覚えていきましょう!!
「พา:パー」を使った言葉でよく使われるのが「พาไปหาหมอ:パーパイハーモー」です。
意味は「病院に連れて行く」です。
ですが、友達と会話中におかしなこと(意味が分からないこと)を言ったときなど、「病院に連れて行こうか?」などとギャグとして使うことができます。
「พาไปหาหมอดีกว่า:パーパイハーモーディークワー」や「พาไปหาหมอไหม:パーパイハーモーマイ?」などを使って場を盛り上げていきましょう。
「持って行く」と「持ってくる」
「持って行く」と「持ってくる」は一緒に行く対象物が「物」である時に使う表現です。
タイ語では「持って行く」は「เอา:アオ」を使用します。
タイ語で「持って行く」や「持ってくる」の文法は、先の「พา:パー」と同じです。
- 「主語」+「เอา:アオ」+「物」+「ไป:パイ(行く) or มา:マー(来る)」+「目的地 or 目的行動」
- 彼はパソコンを会社に持っていきます เขาเอาคอมไปบริษัท カオアオコームパイボーリサット
- (あなたは)書類は持ってきましたか? เอาเอกสารมาหรือเปล่า アオエーカサーンマーループラーオ
「เอา:アオ」を使った言葉でよく使われるのが「เอากลับบ้าน:アオクラップバーン」です。
いわゆる「持ち帰り(テイクアウト)」です。
「屋台」「レストラン」「ファストフード」など1日1回は使う言葉ではないでしょうか?
このように、「ไป:パイ(行く)」や「มา:マー(来る)」だけでなく、「กลับ:クラップ(帰る)」を使うこともできます。
動物は「พา:パー」or「เอา:アオ」?
動物を連れて行く場合は「พา:パー」と「เอา:アオ」のどちらを使えばいいの?と思う方もいると思います。
結論から言うと、どちらでも大丈夫です。
肌感覚で言うと、「飼い犬」「飼い猫」には「พา:パー」、「野良」や「ペットショップ」などには「เอา:アオ」を使うイメージがあります。
「พาสุนัขไปเดินเล่น:パースナックパイドゥーンレン(犬を散歩に連れて行く)」や「น่ารักจังเอาแมวกลับดีกว่า:ナーラックジャンアオメーオクラップディークワー(かわいい!!連れて帰りたい!!)」のように使うことができます。
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